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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
「あっ、ご、ごめんなさい!
私、こんなに……っ」
気付いたハルは、驚くと同時に
泣きそうな声を上げて膝から降りた。

「いいよこのくらい。それだけ
気持ちよくなってくれたってことでしょ?」

彼はそう言うが、ハルはやはり申し訳ない気持ちで
いっぱいになる。
着替えなど持ってきていないに違いないし、風邪でも
引いたら間違いなく自分のせいだ。

「それより、もう少し続けられる?
まだ行けそう?」
彼は本当に気にしていない様子だった。

「あ」
大津川が不意に笑った。
「?」

「今の『行けそう?』っていうのは
エッチな意味の『イケそう?』じゃなくて

体力的にもう少し大丈夫かどうか、って
意味だったんだけど、体力的に行ければ
エッチな意味でのイクことにも繋がるから

両方の意味で『いけそう』かどうか聞いたことに
したいんだけど――」

「……クスッ……ふふふ」
ハルは彼の突然始まった弁論に笑ってしまった。
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