パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 おねだり

「悔しいからって、また僕の股間
襲ったりしちゃだめだよ」
思わず吹きそうになる。

「別に襲ったつもりは……」
そんな横暴な触り方したっけ……
「でも、何かコンプレックスでもあるの？」
訊いてみる。
「いや、別にそういうわけじゃないけど……」

消え入った語尾が気になり、身体を少し離して
彼の顔色を窺ってみる。
そこまでではないが、あまり明るいとは言えない表情だった。

「とにかく、今は僕が君を気持ちよくしてあげる
時間なんだから、君は変なこと考えなくていいの」
「いつか触らせてくれるの？」

「えっ……触りたいの？　性欲満点だね。
エロエロ女子だね」
なっ！
「ちっ、ちがっ――」

「フフ、わかってるよ。
でも、主旨に反するから……
僕の気が向いたらね」

その「気が向く」可能性はどれくらいあるのか
内心いぶかりたくなる。
まあでも、別に好奇心で触りたいわけではない。
断じて違う。うん、断じて……
私はそんな……えっちな女じゃ……ない……はず……

視線が思わず真下の彼の股間に吸い寄せられた。
「今どこ見てる？」

「ど、どこも見てない！！」
「どこも見てないっておかしいでしょ。
ほんとハルは嘘つけないね」

「うぅ……」
別に……トウキくんのがどんなかなんて……

「そっか、僕が悪かったね」
ん？

「僕のイチモツを気にする余裕なんて与えてた
僕が悪かった」
え！？