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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
彼の手がハルの腰の下の桃に触れた。
「あうっ……」
「くすぐったい?」

「うん……」
おしりなんて普段自分で触ることはまずない。
それが他人の指ともなれば、どんな触られ方でも
くすぐったくなってしまう。

ピクッ。
ピクッ。

密着しているおかげで、ハルの身体が小さく跳ねるたびに
彼の微笑むような息遣いが聞こえた。
相変わらずのドS王子だ。

ハルとしては少し恥ずかしいが、それでも彼が
(やや変態的だが)喜びを感じているなら
そのくらいの恥ずかしさを耐えるくらい何でもない。
「こっちはどうかな?」

大津川の指が桃の割れ目に滑り込み
ハルの恥ずかしい穴をなでた。

「やんっ!」
思わず身体が大きく突き上がった。
「……そこやだ」
「軽くなでるだけでも?」
「うーん……」

仮にくすぐったいのが「気持ちいい」に
分類されるとしても、肛門はさすがに嫌悪感も強い。
くすぐったさから嫌悪感を差し引けば
プラマイゼロかマイナス寄りになりそうな気がした。

「触りたいの?」
考えた末にそう尋ねてみる。
「別にそういうフェチはないから
嫌なら普通にやめとくよ」
「うん、じゃあちょっと嫌、かな」

「わかった。じゃあこっちは?」
彼の手が股をなぞって、今度はおしりの
前側に移動してきた。

「あんっ」
反射的にえっちな声が漏れる。
言うまでもなく、そっちは大歓迎だ。
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