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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
コンビニのトイレでいったん
取り出そうと歩き出した途端
ハルの携帯が再び鳴った。
またもや大津川だ。

「大丈夫?」
「だ、大丈夫です。
ちょっとした裏切りにあっただけです」
「クフッ。まあ大丈夫そうならよかった」

「で……何か用ですか?」
「えっとね、何があったかはびみょーに
察してるつもりだけど……
ローター、戻さないようにね」
「はぇッ!? えっ、ちょ……
どういうことですか? なんで……」

「なんでって、当たり前でしょう?
『ローターの弱でイけるかどうか』を
試してるんだから。クリでイけるかどうか
を試してるわけじゃない。

まあ君からしたらだいぶ想定外っぽいけど
僕の計算上はむしろこれが正しいくらいなわけよ」

「うっ……」
事態が急展開を迎えたらしいことに
ハルもようやく気付き始めた。
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