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王子様は、きらきら星の住人
第1章 壊れたきらきら星
「おほほほ」

 その場の雰囲気に似つかわしくない朗らかな笑い声に、そこにいる人々はぎょっとする。
 声を上げた主の女は、真理子の目の前までツカツカ歩いてきた。
 真理子は大きく目を見開いたままで一歩後ずさる。
 
「……今日くらい、いいじゃないの?子供たちの晴れ姿を目に焼き付けましょうよ」

 歌うような調子で笑顔で語りかける女の頬を、真理子が打った。
 相当力が入っていたのか、女はバランスを崩して尻餅をつき、周囲がざわめく。

「ーー何がっ……何がーー!このアバズレ女ーー!」

 真理子は叫ぶと同時に、女に馬乗りになり、両腕を振り上げて女の顔を殴りはじめた。

「水波さん……!やめてください!」
「真理子!やめるんだ!」

 止めに入る先生の声と、凛々しい男性の声が重なった。
 真由は、そこで初めて、父の慎(しん)がいることに気づいた。

(お父さんーー?)

  
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