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王子様は、きらきら星の住人
第1章 壊れたきらきら星
小さな二人の手が同時に最初の音を鳴らす。
少しざわめいていた客席は静まり、二人の演奏に耳を傾けた。
右手のパートを真由が、左手のパートを彼が弾く。
愛らしい主題のメロディーは、やがて複雑に変化していく。
第二変奏、第三、と進むごとに難易度が高くなるきらきら星変奏曲。
真由は三歳からピアノを習っている。一度聴いた曲はほぼ覚え、弾くことができた。
ただ、お手本や先生の指示に従わず、勝手にテンポを変えたり、弾いている途中で他の曲に変えてしまったり、オリジナルのメロディーを作ったりしてしまうことがある。その度に先生は頭を抱えていた。
真由の才能は認めていた先生だが、言うことを素直に聞く生徒のほうが扱いやすい。
そういう意味では、真由はピアノ教室の異端児だった。
だが、今日のステージの真由の演奏は、伸びやかで真っ直ぐでーーつまり、先生が良しとする「普遍的なキラキラ星」だった。
しかも、お手本通りかつ、独創性溢れる音色を奏でている。
少しざわめいていた客席は静まり、二人の演奏に耳を傾けた。
右手のパートを真由が、左手のパートを彼が弾く。
愛らしい主題のメロディーは、やがて複雑に変化していく。
第二変奏、第三、と進むごとに難易度が高くなるきらきら星変奏曲。
真由は三歳からピアノを習っている。一度聴いた曲はほぼ覚え、弾くことができた。
ただ、お手本や先生の指示に従わず、勝手にテンポを変えたり、弾いている途中で他の曲に変えてしまったり、オリジナルのメロディーを作ったりしてしまうことがある。その度に先生は頭を抱えていた。
真由の才能は認めていた先生だが、言うことを素直に聞く生徒のほうが扱いやすい。
そういう意味では、真由はピアノ教室の異端児だった。
だが、今日のステージの真由の演奏は、伸びやかで真っ直ぐでーーつまり、先生が良しとする「普遍的なキラキラ星」だった。
しかも、お手本通りかつ、独創性溢れる音色を奏でている。

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