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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
「あれっ……おかしいな……何故、何故出来ないんだ――!」
堺は靴を履こうとするが、上手く紐を結べずに焦る。
しのが背後から堺を覗き込み、彼の長い指を見て思わず「綺麗な指ですね」と呟くが、堺は大いに動揺して紐を引きちぎってしまった。
「ああ――っ!何をしてるんだ僕は――!」
「……紐の替えならありますよ?ちょっとカラフルですけど」
「ほ……本当ですか……助かります……」
「確かここに……」
しのは玄関の収納の扉を開け、何種類かの新品の靴紐を出した。
ピンクやライムグリーンに蛍光オレンジ、青と白の縞模様もあったが、あまりのファンシーさに堺は唸った。
「ううむ……」

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