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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
「ひえっ……ふぶっ……」
「あちこち痣や傷だらけですね……どれだけ転んだらこうなるの?」
しのは堺のシャツの半袖を少し捲るとそこにも傷があるのを見付け呆れて言うが、堺は握り締めたままの拳を開きかけてまた固く締めて口を結ぶ。
しのが身を屈めて薬を塗る度、少し濡れた髪が首筋に触れてこそばゆく、仄かに薫るシャンプーと石鹸が鼻腔を擽り、腹の下がむずむずするのだ。
先程見てしまった一糸纏わぬ裸身を目の前のしのに重ねてしまいカアッっと身体が熱くなり、懸命に首を振り唇を噛み締めて頭の中の映像を振り払おうとするが、しのの柔らかい指先が身体に触れると、夢を思い出してしまい、またおかしな気分になりそうになる。
いや、もうとっくにおかしな気分になっているのだ――
堺は、ズボンの下の自分が張り詰めて熱くなっているのが苦しくて顔を歪めていた。
しのはそんな事も知らずに丁寧に堺の手当てをしている。

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