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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
――これは夢だ、とすぐにわかった。
だが、掌に触れる女の肌の柔らかさ、耳に届く悩ましい息づかい、自分に絡み付く蕾の内壁の感触は夢とは思えないほどに生々しく、堺は本能のままに無心に腰を突き進めてしまう――
その実直な仕事振りと、始終絶やさない柔和な微笑み、礼儀正しさで、堺は「紳士的」というイメージで見られている。
実際、女性に対して積極的に働きかける事はない。紳士的というよりは草食といった方が正しいかもしれない。
だが堺はまだ34の健康な男で、そういう欲も勿論持っている。
女性と深い仲になることを避けるようになってから数年たつが、時々こういう類いの夢を見ることがあった。

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