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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第7章 女帝との対面
「さか……いさ」
「しの……っ」
ありったけの力で抱き締められ熱の籠った声で呼ばれ、しのは恋しさに胸が焼かれそうだった。彼から離れる決心をしたのに、このままで居たらもっと好きになってしまうーーしのは力の入らない両腕で懸命に彼の胸を押すが、彼はもっと強く抱き締めてくる。
自分の自慢は人前で泣いた事がないことーーと普段から公言して、オリオンでは『生意気キャラ』に位置するしのだが、先程から涙腺が決壊しっぱなしだ。こんな所を誰かに見られたら困るじゃないの、と思うが、意志とは関係無く涙が溢れ出るのを止められない。
「堺さんーー離して……っ」
「い……嫌だ!」
「ーー!」
肩先に顔を埋め、キッパリと言う彼に、しのの瞳が強く輝いて、大粒の涙がまた生まれた。

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