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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第7章 女帝との対面
(そうだ……今ならまだ間に合う……しのはただの女の子じゃない……芸能界のトッププロダクション会社の社長令嬢で、トップアイドルグループのセンター……アイドルの中のアイドルで……僕とは住む世界もはなから違うし……深入りして面倒な事になるのも困る……
それに僕はーー)
一瞬堺の脳裏に遠い日の光景が蘇るーー暑い夏の日、目の前で真っ直ぐな長い髪が翻って、振り返ったあの人の目尻の黒子(ほくろ)と、静かな声ーー
『雅也君……私ね』
「……っ」
堺は瞼の裏に浮かぶその時の景色を振り払うように、ぎゅっと瞼を強く閉じた。

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