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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第7章 女帝との対面
「ちょっと待……!」
堺の頭の中は疑問や疑念が渦巻いていた。
ーーしのに知られないように?つまり、表向きは普通の恋人の様に振る舞えという事なのか?いや、彼女はオリオン21のリーダーで、グループの手本となる人物ではないのか。そんな彼女が恋愛禁止の掟を破り、ただで済む筈がないーーだから、世間にはこの事を隠したままで、恋人の関係になれと?
そんな器用な真似が堺に出来ると思っているのだろうか、この母親は。不器用を絵に書いたような、そそっかしくて正直で、嘘が下手なこの男に?
嘘ーーしのに嘘を付く?
しのを好きだ、と嘘を付き、恋人になれと?
いや、嘘ではない。堺は、しのへの烈しい恋情を自覚していた。
だが、小百合は「愛人契約」と言った。それは、契約の上での恋人同士になれーーということだろう。小百合に命じられて恋人になり、そして小百合に命じられ、その関係も終わらせられる、というのか?

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