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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――
「おい、頭なんて打ったら余計に阿呆になるぞ……」
「海さん、ひ、酷いです……」
「まあ、顔だけは守っとけば大丈夫だろ。多少頭が良くなくたって女は愛嬌があれば嫁に行けるからな」
「海(うみ)さん……それってセクハラ発言じゃないですか……」
「あ!……動くなよ」
「え……」
海は突如運転席から腰を上げて高林の化粧っ気のない顔を両の掌で挟むと、真剣な表情をして彼女を凝視する。
高林はドキドキしながら彼の目を見返したが、彼の呼吸と仄かな煙草の匂いが近付いて来ると、固く瞼を閉じた。

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