この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第21章 まもなく境界線に、電車が参ります
やがてそれらが遠ざかり、神依の体が動き出すのと同時にもそもそと顔を出せば、すぐにまた違う世界が周囲に広がっていることに気付いた。
 後ろを見れば来た道は深い森に覆われており、くぐったばかりの門は影も形も失せている。遠くであのガタンゴトンという不快な音が聞こえてそちらを見れば、海とも見紛う程の水を囲むようにぐるぅりと、光の蛇が地をものすごい速さで……なのにのっぺりとした様で、走っている。
 生き物のように見えるのに生き物ではない。顔が無い。それらしきものは先頭にあるのだが、尾も変わらない。のっぺらぼう。そして不気味な程に揺らがない四角の鱗は、自分のものと比べると気色悪い。体に穴が開いているようだった。
 「キュ……」
「……」
それは子龍にはとてつもなく嫌なものであるような気がして、すぐに視線を反らし、立ち尽くす巫女の視線の先を共に見遣る。
 けれどもやはりそこにあったのは黄と黒の縞、毒を持つ蛇のような色をした細長い対の棒。
 ──そして、
「──…神依」
「……」
その向こうに佇んでいたのは、あたかも女がそこから出てくることを知っていたかのようににこやかな笑みを浮かべる、一柱の天津男神。走る蛇の殼を背にこちらを見つめる、あの、美しい男神だった。

.
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ