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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第17章 父が歩んだ道
【1】
「禊……っ! うそ……嘘でしょう……!! 禊、禊いぃッ!!」
その小さな浮島に、喉が張り裂けんばかりの神依の絶叫と軽やかな嘲笑が響き渡る。
神依は禊を庇うように地に伏せたその背に覆い被さり、慌ててその肩を揺らした。しかしそれを止めるように別の禊に引き剥がされ、後ろ手に捕らえられてしまう。
けれどもそんなことで、心まで抑えられるはずもない。神依は泣きじゃくりながらも禊の元へ駆けようと、体が痛む程に必死で身を捩った。
「離して……離して!! 禊──お願い、返事をして──禊……っ!!」
「当てただけだ。殺すつもりなら、最初から瓶が割れる程に殴っている」
「お……大兄、さ……」
大兄はそんな神依を冷めた目で眺めながら、何の躊躇もなくそれを言い放つ。そして大兄からその言葉が出たことに、神依は返す言葉も無く愕然とした。
あんなにも仲が良かったはずの二人なのに、本当の兄弟みたいな二人だったのに、大兄は当然のように、この世で最も残酷な部類に入る言葉を口にした。
「……っう」
しかしその言葉自体は真実であったようで、禊はすぐに意識を取り戻し、体を起こそうと腕を伸ばす。
「禊……っ! うそ……嘘でしょう……!! 禊、禊いぃッ!!」
その小さな浮島に、喉が張り裂けんばかりの神依の絶叫と軽やかな嘲笑が響き渡る。
神依は禊を庇うように地に伏せたその背に覆い被さり、慌ててその肩を揺らした。しかしそれを止めるように別の禊に引き剥がされ、後ろ手に捕らえられてしまう。
けれどもそんなことで、心まで抑えられるはずもない。神依は泣きじゃくりながらも禊の元へ駆けようと、体が痛む程に必死で身を捩った。
「離して……離して!! 禊──お願い、返事をして──禊……っ!!」
「当てただけだ。殺すつもりなら、最初から瓶が割れる程に殴っている」
「お……大兄、さ……」
大兄はそんな神依を冷めた目で眺めながら、何の躊躇もなくそれを言い放つ。そして大兄からその言葉が出たことに、神依は返す言葉も無く愕然とした。
あんなにも仲が良かったはずの二人なのに、本当の兄弟みたいな二人だったのに、大兄は当然のように、この世で最も残酷な部類に入る言葉を口にした。
「……っう」
しかしその言葉自体は真実であったようで、禊はすぐに意識を取り戻し、体を起こそうと腕を伸ばす。

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