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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第15章 文枕
神依。
お前が私を神として、男として求めてくれるなら。
俺は今度こそ、天孫日嗣としてこの世に顕れることができる。
その証を、その時お前に捧げてみせよう。高天原から豊葦原まで、国の土を埋め尽くす程の黄金を、お前に捧げる。

そうしたら、あの神楽殿で舞ってくれたように、俺の前で舞ってはくれないだろうか。

ああ、御霊祭では、俺もまだやり残したことがあるんだ。
その時は、お前にも力を貸してもらいたい。その日はきっと祭になるだろうから、また舞ってほしい。

お前だけでいい。
祭の間は華やかに。

けれど夜はお前の望む通り、神衣の中で舞わせてやる。

俺の衣よりも芳しいその髪を、肌を、もう一度俺の袖の上で舞わせてくれ。
あの鈴の音よりも魂を揺らす声を、もう一度俺に捧げてくれ。
俺だけの巫女として、お前を抱きたい。

すまない。最近伍名が頻繁に出入りするようになって、言葉の加減が分からないんだ。よくもあれは、次から次へと歯の浮くような台詞ばかり述べられるものだ。

けれど今は、不思議とそれでいいような気もする。
お前に触れていたと思うと憤りも感じるが、感謝もしている。

俺を迎えてくれる日は、彦や伍名も呼んでやってくれ。
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