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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第9章 穂向け
 自分と同じくこの場に呼ばれていた大叔父は、至って機嫌が良いように底意地の悪い笑みを浮かべ、煽るような眼差しと声音とで御簾の向こうに対していた。
 既に日嗣も承知だが、そもそもあの御霊祭を進貢の広場で催すよう決めたのはこの神の言葉あってのもの。そしてこの神の機嫌が良いときは、何かしら良くないことが起こる──そんな気がする。
 要は、苦手なのだ。
(……どうせまた、“遊んで”いるのだろう)
先を見通すこの神は、神も人もその生を──運命を弄くっては“遊んで”いる。川のように行く末を定められた水の中にぽいと石ころを放り込み、その流れを変えては末を楽しむ。しかしその末に自らの責任を科さない。
 肉欲に溺れる以上にたがの外れた狂気の遊び。
 「お前達はちっとも理解しておらぬ──そも、日嗣の司する祭祀であのような愚行を起こすこと自体問題であろう! 侮られたのは蛟ではなく我ら神々ぞ……! 日嗣を軽んずは天津神八百万国津神八百万を軽んずるのと同義。それを──」
「お祖母様……私はそのようには」
「たわけ! 日嗣、お前もお前じゃ、だからわらわはあのような穢れた娘は捨て置けと申したのじゃ!」
「しかし、あれが在らねば蛟は治まりませんでした」
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