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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ

「ずっと、美紀に付いてあげれればね…」
「そんな訳にはいかないでしょう…
早乙女会長だよ紀永は……」
「早乙女会長‥か……」
ぁたしを抱き締めたまま、紀永はまた夜景に目を移す‥本当にどうしたの紀永??
「ずっと、美紀と2人の方が良いよ私は…
昼間、もし削除プログラムを起動させていたら、間違い無く進退問題に発展していた、あれは私の独断だったからね」
「紀永!!」
どれだけのリスクなのよ!
会長としての進退問題、それを分かっていて!!
「美紀が私の娘と正式に認められた今、本当は会長職にあまり未練は無いんだ…
会長職にまで上り詰めたのは、周りに文句を言われずに美紀と一緒に暮らす為……
思いは少し変わったとは言え、漸く念願叶った今、別に会長職に拘る必要も無い、だからこそあんな方法が取れた」
「それは………」
「さっきも言ったが、私には美紀以上に大切なものは無い…
目も開いていなかった美紀を倉原に渡してから、私はずっとその思いだけで走って来た、その為だけに会長になった……
会長職を‥早乙女グループを去ったところで、私個人の方は残る、流石に早乙女邸に居る訳にはいかないが、美紀とこうして2人きりで暮らすのも悪くないとも思ってしまう」
「・・紀永・・」
そんな事を思っていたなんて…
会長職を引き替えにしてまで、ぁたしを助ける方を選んだ。
早乙女グループより、会長職より、ぁたしの方が大切と言ってくれる紀永の気持ちは嬉しい‥何よりも……
でも、少し違うとも思う‥ぁたしは…
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