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喉姦
第1章 プロローグ『“リョウジョク”賞!?』
歩きながら男が口を開いた
「俺は、ボランティアで女に“生き甲斐”を与えてやっているんだ」

男の風貌からは予想もしていなかった“ボランティア”“生き甲斐”という言葉が出てきた。
人は見掛けによらない。もしかしたら、この人は良い人なのかも知れない。
しかしこの流れで“女”というフレーズが出てくることに、私はまだ解せないでいた。
男は続けた。

「今の芸能界や、アイドル業界っていうのは、“可愛い”だとか、“美人”であることだけでは、大成は望めない。分かるか?」

この芸能界事情が、今の状況とどう繋がっているのか分からなかったが、言いたいことは何となく分かりそうだったので返事をしようとすると、それを待たずに男が続けた。

「それでも、可愛いだけが取り柄で上京してきて、それで挫折したり、潰されてしまったりする女は後を絶たない。俺はな、そんな女を拾ってやってんだ」

ますます分からなくなってきた。
もしかしてこの男は、芸能プロデューサーか何かだろうか?
では、どうしてこの冴えない四十男を連れているのだ?…
私の混乱の頭に、男が横槍を入れるように口を開いた

「今日の女も、ちょっと前まで地下アイドルとして活動して、そこそこ人気が出ていたんだが、コイツはダンスがダメだった。ライバルにそこを突かれて、脆く潰れたところを、俺に拾われたってわけだ。自分の長所で勝負してりゃ、あんなライバルなんて目じゃなかったのによ。勿体ねえ。ところで、悪いが、今から会う女は始めたばっかりでな、まだ調教途中段階なんだ。まあ、それでもお前さんを満足させるだけのタマだとは思うから安心しな」

女?会う?調教?満足させるだけのタマ?私はピンときた。
“リョウジョク”とは、つまり…
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