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第46章 蕩けるキス

次の瞬間。
即座に胸をぎゅっと、掴まれる。
心地良い、痛さ。
もう、本当に。
ずるい。
ずる過ぎる。
好き。
もう、彼が、好き－…。
「…なんで」
思わず、声が出てしまう。
華夜子の疑問に、陸は口角を上げた。
「『押し倒してあそこまでしたのに、なんでしないの？』」
心の中を見透かしたように言われ、華夜子は恥ずかしくて堪らなくなる。
「ここに来る時、最初に言ったじゃん？『何かしたくて誘ってるんじゃない。何もしない』って」