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蕩けるようなキスをして
第46章 蕩けるキス
「なあ、だめなんじゃなかったの?止めてくれないと、ほんとにするよ?」
苦笑交じりに言われ、華夜子は陸に焦点をようやく合わせた。
「する…?何を?」
考えが上手くまとまらず、馬鹿な質問をしてしまう。
陸は再度、苦笑いを重ねた。
セックスに決まってんだろ-陸に耳元で甘く囁かれ、頭の中でそれを数回反芻し、華夜子はようやくその意味に辿り着く。
思考が正常に機能し出した証拠に、恥かしさが次々に押し寄せ、とりあえずのように露わになった胸元を急いで掻き集める。
「…だめっ」
華夜子は短く、叫ぶ。
「さっきだめだって言った…!」
「何?俺のせいなの?」
「あ、当たり前じゃないのっ。私が何を…!」
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