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蕩けるようなキスをして
第46章 蕩けるキス
一度平気だと分かってしまえば、こんなにも貪欲に彼を求める自分が信じられなかった。
私って、はしたないんだろうか-頭を過(よぎ)るけど、はしたなくても構わなかった。
待って。
待って。
やっと交わした彼との口付けは、例えようがないくらいに満たされて。
心地良くて。
何度交わしても足りない。
いつしか、そう、思うようになっていた。
今までの分も、もっと、沢山。
いつまでだって、したい。
いつまででも、して、欲しい-…。
唇を離れた濡れた彼の唇が、顎から喉元、鎖骨、鳩尾へと辿ってゆく。
いつしか上着のボタンは全て外され、下着姿を晒していた。
恥ずかしい-思うよりも、その快感の前には、もう屈服するしかなかった。
されるがまま、大人しく、肢体を差し出し始めている彼女に、陸は薄く笑う。
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