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蕩けるようなキスをして
第46章 蕩けるキス
驚いて身を反らそうとしたが、どこにも行かぬよう彼によってしっかりと、腰を固定された。
逃げ場を失った華夜子は、彼の為すがままになるしかない。
華夜子の口唇に、陸の舌先がゆっくりと這い、その背中を突き上がるような感覚に、遂に彼女は閉じたままだったそこを思わず、開(ひら)く。
陸の口角が満足そうに僅かに上がり、華夜子の中に遠慮なく、彼は侵入した。
口内への出入りを許してしまった陸の舌は、華夜子を自在に支配し始める。
羞恥に迷っていた自分など、とうに存在しなかった。
なぞられ、撫でられ、軽く舌先を吸われれば、熱い溜め息が漏れる。
頭の芯が痺れだし、華夜子はもう、陸の意のまま、弄ばれるだけだった。
彼の濡れた舌先が、彼女のそれを絡み取る。
その感触に、華夜子は我慢がならずに、陸の首筋に爪を立ててしまう。
彼から解放された華夜子の唇は、自身の快楽の証を告げる。
瞳を閉じ、悩ましげに息を吐(つ)けば、忽(たちま)ち陸を極限まで昂ぶらせる。
数秒後には、唇は再び重なり、新たな快感がふたりを襲う。
彼女の口腔内に差し込まれた、彼の舌。
もう恥じらいなど無縁の華夜子もまた彼を欲し、舌を伸ばし-ふたりは絡み合った。
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