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蕩けるようなキスをして
第46章 蕩けるキス
「…華夜は、なんでいきなり、昨日-」
恨めしい言葉が、口をつく。
「いい加減待たせ過ぎてるかなって、少し焦ってしまった?もしかしたら、大丈夫かもしれないしって、ちょっと頑張ってみた?」
-その結果が、これ?
責めたって。
八つ当たりをしたって。
彼女のせいではないのに。
ひとの気持ちは、そんな簡単なものじゃない。
遂に、彼女を振り向かせられなかった自分の、力量不足なだけ。
いつまで?-思っていなかったとしたら、嘘になる。
だけど。
こうなるくらいなら、待ってた。
待つぐらい、なんでもなかったのに-…。
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