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蕩けるようなキスをして
第40章 優しいふり
へえ-説明に小さく頷く陸に、乃愛は逆に質問を投げ掛ける。
「そういう櫻葉陸こそ、すげー早くない?…何?早朝から勉強してんの?」
テーブルに広げられたテキスト類やノートを見回し、乃愛は感嘆の声を出す。
「え?ああ、課題が出てたから…家にいてもさみーし。でも、暖房つけんのも勿体ないし?なら大学に早く来て、やっちまおうと思ってさ-」
「ふうん。こんな浮ついた見た目とは裏腹に、何気に櫻葉陸、お勉強出来るからねぇ?」
とても褒めてるとは思えぬ乃愛のそれに、陸は思い切り顔を顰(しか)める。
「…うるせー」
「だって事実じゃん?こ~んなちゃらい格好でさ。如何にも遊んでますみたいな外見でさ。…まあ、実際少し前までは、女遊び激しかったけどね」
いつかのように。
乃愛に非常に痛い所を突かれ、陸はたじろぐ。
「ほんと。華夜子に出逢ってから、櫻葉陸、大分変ったよね」
ふたつめの卵サンドを食べながら、乃愛は苦笑に似たそれを、陸に向ける。
ペンを弄りつつ、無言で乃愛の話を訊いてた陸だったが。
「そういう櫻葉陸こそ、すげー早くない?…何?早朝から勉強してんの?」
テーブルに広げられたテキスト類やノートを見回し、乃愛は感嘆の声を出す。
「え?ああ、課題が出てたから…家にいてもさみーし。でも、暖房つけんのも勿体ないし?なら大学に早く来て、やっちまおうと思ってさ-」
「ふうん。こんな浮ついた見た目とは裏腹に、何気に櫻葉陸、お勉強出来るからねぇ?」
とても褒めてるとは思えぬ乃愛のそれに、陸は思い切り顔を顰(しか)める。
「…うるせー」
「だって事実じゃん?こ~んなちゃらい格好でさ。如何にも遊んでますみたいな外見でさ。…まあ、実際少し前までは、女遊び激しかったけどね」
いつかのように。
乃愛に非常に痛い所を突かれ、陸はたじろぐ。
「ほんと。華夜子に出逢ってから、櫻葉陸、大分変ったよね」
ふたつめの卵サンドを食べながら、乃愛は苦笑に似たそれを、陸に向ける。
ペンを弄りつつ、無言で乃愛の話を訊いてた陸だったが。

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