この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第2章 櫻葉陸
朝一の講義に出席する為に、教室までの道のりを一人、辿っていた。
廊下を進んでいると、向かい側から、賑やかな男子学生数人の集団が見えた。
低血圧気味な事もあり、朝はどちらかと言うと苦手な彼女は、小さな溜め息を漏らした。
元気だな-羨ましい、思うのと同時、正直ちょっと静かにして欲しい、そうも思ってしまう。
電車に揺られ、少し酔ってしまったようでもあり、今朝は気分がいまいち良くない。
食堂の自販で、飲み物買ってから行こうかな-そう考えていた彼女の瞳が、大きく見開かれた。
近付く男子グループの中心にいた彼と、ばっちり、目が合ってしまう。
いけない-慌てて視線を逸らし、彼等の一団と廊下で完全に擦れ違うまで、決して顔も向けなかった。
擦れ違い様、何かとんでもない事を言われるのではないか-そう、覚悟していたのだが、友達と笑い合う彼のそれが聞こえただけだった。
心の底から、安堵する。
胸を撫で下ろし、廊下を左に折れ、食堂の入り口に並ぶ自動販売機の前に立つ。
何台もの自販がずらりとあるが、悩むまでもなく、いつも飲みたい物は大抵決まっている。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ