この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第39章 一日千秋
陸が覗けば、今日のもそれは色とりどり、栄養のバランスも良く、最高に美味しそうに作られていた。
食欲のない今でさえ、食べてみたい-そう、思ってしまう、お弁当だった。
そこから、華夜子はなんの迷いもなく、卵焼きをひとつ、箸で取った。
そして、これまたなんの躊躇もなく、陸に差し出してくる。
その一連の動作があまりにも自然で、逆に陸が戸惑ってしまう程だった。
「…俺、ひとりで食べれるけど?」
「…毎回毎回食べさせろって、駄々捏ねるひとは誰でしたっけ?」
先回りして食べさせてやろうとすれば、今度はこんなにも意地の悪い事を言われる。
ただでさえ、未だに恥ずかしいのに、華夜子の顔はもう、真っ赤だった。
親切を仇で返すなら、もういい-憤慨しかけた華夜子の耳に、陸の声が届く。
「嘘だよ。ごめん、華夜」
「…」
「ほんとは俺、すげー嬉しがってる」
「…」
「欲しい、華夜。ちょうだい、華夜-」
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ