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蕩けるようなキスをして
第36章 待ち伏せ
対する乃愛は、少しも動じる事無く、寧ろ最高に楽しそうに、陸を見た。
「あ、櫻葉陸」
乃愛の声に、ようやく陸もその面を上げた。
何時もの如く、ブラウンのコンタクトを嵌めた両眼が、華夜子を捕らえる。
その双眸は、無言で自分を責めているようでもあり。
陸の物言わぬ圧力を受け、華夜子は居たたまれず、視線を逸らしてしまう。
「櫻葉陸がいるなんて、ちっとも、ぜっんぜん、気付かなかった!ね、留以?」
乃愛は陸を見据えながら、留以に同意を求める。
「え、えっ!?あ、ああ、だね…?」
突然のご指名に素っ頓狂な声を出しつつも、留以はどうにか乃愛に話を合わせる。
そんなふたりの芝居じみた会話に、陸の眉が不快に動く。
「こんな近くに、こんなド派手な格好をした俺がいて、それでも気付かないなんて、どんな視力してんだよ」
しかし、陸の厭味を、乃愛は余裕で流す。
「私達今から、ランチに行くの。その相談してたから、壁際に寄ってる櫻葉陸なんか、ぜっんぜん、気にも留めてなかった。ごめんね?」
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