この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第34章 彼の過去
彼女が、分からなかった。
全然、分からない。
「…もう少し、待って」
彼に告げたのは、以前と同じ内容。
それを、改めて、繰り返す。
「華夜-」
思わず、彼女の両腕を掴んでしまう。
そのまま彼女の身体を力任せに、強く、激しく、揺さぶってしまいたかった。
どうしてそんな事を言うんだと、揺すって、きつく、問い質したかった。
頭の片隅に残る理性が、辛うじてそれを阻止したけれど。
好きだと言ってくれた。
ようやく、言ってくれた。
こんなに嬉しかったのに。
こんなに喜んでるのに。
全然、分からない。
「…もう少し、待って」
彼に告げたのは、以前と同じ内容。
それを、改めて、繰り返す。
「華夜-」
思わず、彼女の両腕を掴んでしまう。
そのまま彼女の身体を力任せに、強く、激しく、揺さぶってしまいたかった。
どうしてそんな事を言うんだと、揺すって、きつく、問い質したかった。
頭の片隅に残る理性が、辛うじてそれを阻止したけれど。
好きだと言ってくれた。
ようやく、言ってくれた。
こんなに嬉しかったのに。
こんなに喜んでるのに。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


