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蕩けるようなキスをして
第34章 彼の過去
折角合った目線なのに、陸は程なく、自ら外してしまう。
出来る事なら、ずっと、見ていたい。
叶うのなら、ずっと、見ていて欲しい。
堪らなく嬉しいくせに、逸らしてしまう。
彼女は今、何を思っているのだろう。
友達以上だと言われて。
もう少しだけ待って欲しいと言われ。
その身体を抱き締める事さえも、許してくれた。
ほんの僅かの前進だけど。
でも、着実に。
でも、確実に。
彼女との関係を進めていたのに。
きっと。
自分が放ったさっきの一言で、一気に後退した。
元の場所まで。
もしかしたら、スタート地点まで。
出来る事なら、ずっと、見ていたい。
叶うのなら、ずっと、見ていて欲しい。
堪らなく嬉しいくせに、逸らしてしまう。
彼女は今、何を思っているのだろう。
友達以上だと言われて。
もう少しだけ待って欲しいと言われ。
その身体を抱き締める事さえも、許してくれた。
ほんの僅かの前進だけど。
でも、着実に。
でも、確実に。
彼女との関係を進めていたのに。
きっと。
自分が放ったさっきの一言で、一気に後退した。
元の場所まで。
もしかしたら、スタート地点まで。

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