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蕩けるようなキスをして
第33章 抱擁
女の身体がどんなかなんて。
女の身体なんて知り尽くしてた。
女の身体なんてどれも同じはずだったのに。
何故、改めて。
こんなに、どきどきして。
感動すら覚えて。
自分で自分が分からない。
素肌を重ねている訳でもなく。
身体と身体が繋がっている訳でもなく。
なのに、なんで。
「華夜、なんで-」
腕の中の彼女が、分からない。
自分をこんなにまでしてしまう、彼女が分からない。
「なんで俺をこんなにするんだよ、華夜」
自分をこんなにまで夢中にさせる彼女に、腹が立って仕方がない。
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