この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第29章 嫉妬
遂に陸は意を決し、口を開(ひら)く。
「…俺、なんかした?」
「…」
「そんな覚えはないけれど。気に障る事、してしまった?」
「…」
「何か、言ってしまった?」
「…」
「…なんも言ってくんねーと、全然分かんないだろ」
痺れを切らした陸の声。
怒りが混じっているようなそれが、華夜子を余計追い詰める。
言いたくなんかないのに、言わずにおられなくなってしまう。
こんな事、自分になんか言う権利もないのに。
「…一緒だった」
「一緒?」
「腕を組んでた」
「…俺、なんかした?」
「…」
「そんな覚えはないけれど。気に障る事、してしまった?」
「…」
「何か、言ってしまった?」
「…」
「…なんも言ってくんねーと、全然分かんないだろ」
痺れを切らした陸の声。
怒りが混じっているようなそれが、華夜子を余計追い詰める。
言いたくなんかないのに、言わずにおられなくなってしまう。
こんな事、自分になんか言う権利もないのに。
「…一緒だった」
「一緒?」
「腕を組んでた」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


