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蕩けるようなキスをして
第3章 中庭
彼が何を言っているのか、さっぱり分からない。
華夜子は眉を寄せ、説明を待つ。
「この中庭、大学の建物に四方囲まれてるじゃん?」
「だから?」
「四方にいる学生が、中庭(ここ)にいる人間を見渡せるって事」
「だから…?」
「俺とおねーさんが手を繋いで親密に歩いてるところを、大学中の人間が見る気なら見れる場所って事」
言って陸は、三階建ての建物をぐるっと一周見回す。
華夜子もつられ、上下、左右-辺りを見てみる。
確かにこちら側を見ている学生の姿が、ちらほらと。
ただし、私達をと言うよりは、なんとなく中庭を眺めながら友達同士で雑談をしている-その方が正しいのだろうけれど。
しかし、こっちを見ている事には変わりはなく、その内、この目立ちまくりの彼の姿は誰もが認める事だろう。
華夜子は眉を寄せ、説明を待つ。
「この中庭、大学の建物に四方囲まれてるじゃん?」
「だから?」
「四方にいる学生が、中庭(ここ)にいる人間を見渡せるって事」
「だから…?」
「俺とおねーさんが手を繋いで親密に歩いてるところを、大学中の人間が見る気なら見れる場所って事」
言って陸は、三階建ての建物をぐるっと一周見回す。
華夜子もつられ、上下、左右-辺りを見てみる。
確かにこちら側を見ている学生の姿が、ちらほらと。
ただし、私達をと言うよりは、なんとなく中庭を眺めながら友達同士で雑談をしている-その方が正しいのだろうけれど。
しかし、こっちを見ている事には変わりはなく、その内、この目立ちまくりの彼の姿は誰もが認める事だろう。

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