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蕩けるようなキスをして
第1章 キス
彼女の声を耳朶に受けた陸は、そっと、豊満な胸から手をどけた。
そして、彼女の首筋を攻め立てていた口をも、そっと、離す。
濃厚なキスの証-陸の唇とその周りは、薄っすらと彼女のそれで紅く染まっていた。
しかし、陸はそれをものともせず、拭いもせず、ゆっくりと、振り返る。
動作に含みを持たせ、ゆったりと、講義室の扉の前に立ち尽くす人影に、向き直る。
昼休み。
空いた教室でお昼ご飯を食べようと、連れ立っていた二人の女子学生は、陸に思わず囚われ、身動きがとれなくなる。
柔らかく波打つ、落栗(おちぐり)色の髪の毛。
左耳を飾るピアス。
狙った獲物は決して逃さぬかのような、強い意志を秘めた野性的な両眼は、髪と同じく栗色。
ダメージ加工されたジーンズを履いたその脚は、厭味なくらい長かった。
流行(はやり)のファッション雑誌に載っていてもおかしくない程の、風貌。
ただ、一点。
その妖しく歪んだ口元の、紅い汚れ以外は。
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