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蕩けるようなキスをして
第27章 約束
ふたりの瞳が絡み合った。
「また、こうして逢ってくれる、華夜?」
どくん。
「また、こうして逢ってよ、華夜」
どくん。
「大学の中でも…勿論逢いたいけど。そうじゃなく。そうじゃなくて。大学じゃない場所でも、また逢いたい。…夏休み中にだって、また、華夜子に逢いたい」
ずっと。
ずっと、言いたかった。
今日、ずっと。
帰るまでに、言いたかった。
喉まで、何度も、出かかった。
でも、言えなかった。
断られるのが怖くて、ずっと。
でも。