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蕩けるようなキスをして
第26章 彼の隣り
華夜子の問い掛けに、面白くなさそうに、投げやりに、陸は答えた。
「…四月」
「なんだ。なら、少し前までは、同い年だったんじゃん」
そんなつもりは全くなかったのだが、どうやら機嫌を損なわせてしまったらしい彼の慰めに、少しはなるのでは-華夜子は、ほっとして、努めて明るく言った。
そう言えば、昼食時の会話で、確かに『二十歳』って言ってたな-つまり、もう誕生日はきてるって事で。
その事実に、今頃気付く。
「…そんな知らなかった間の事なんか、今更嬉しくもなんともないし。今日じゃなければ、意味なんかない」
素っ気なく、拒絶される。
今日だから意味がある。
初めて、ふたりで、出掛けた、今日だから。
せめて、今日一日だけでも。
ひとつの年の差なんか気にする必要のない、初めてのデートだったのなら。
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