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蕩けるようなキスをして
第26章 彼の隣り
絡ませた指を外しかけ-しかし、その指は、離れる事はなかった。
信じられないものを見るように、陸は隣りの彼女に目をやった。
「…華夜?」
きっと今の自分は、最高に情けない表情(かお)をしてる-陸は思いながら、さっきからとずっと変わらない、繋がれたままの手と手を見詰める。
自分の意思とは裏腹に、力を抜いた指。
それを引き留める如く、正反対に力を籠めた-彼女の、手…。
ともすれば、泣きそうだった。
胸に迫るものを感じながら、陸は華夜子に笑ってみせる。
「…ただ一緒にいるだけならまだしも。手なんか繋いだままだったら、もっと、ずっと、注目の的だよ?」
「…そんなの、最初から分かってる」
華夜子は俯き加減で呟く。
そんなの、最初から-あなたを周りの人間が放って置かないって事。
大学の中でだってそうだった。
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