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蕩けるようなキスをして
第24章 誰のことも
「誰の事も好きにならない。誰とでも寝る。そんな俺を信じられるの?信じて、一緒にこのまま飯食いに行っても?」
-いいの?
陸は、薄ら笑いを浮かべながら、試すような視線を華夜子に送る。
内心は、縋るような気持ちで。
少し前の自分とは違う。
彼女に出逢って、自分は変わった。
今は、華夜子が好きで。
華夜子だけが好きで。
そして。
もしも。
もしも、彼女とそんな関係になれるとしたら。
俺は、華夜子しか、欲しくない-。
信じるか信じないかは、彼女次第。
今まで散々醜態を晒してきて、信じろなんて、虫が良過ぎるけれど。
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