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蕩けるようなキスをして
第2章 櫻葉陸
-こういう時にね。
陸は顔を傾け、彼女の唇に、自らのそれを寄せた。
最高に意地悪く微笑む彼の気配がする。
あなた以外のひととなんて。
したって、私の心は、身体は、絶対に、悦ばない。
だから、するだけ、無駄。
だから、しない。
する訳が、ない。
追い詰められた彼女の脳裏には、もうこれしか思い付かなかった。
膝上の淡いブルーのミニスカートを履いた脚。
その右膝が、勢いよく、上がった。



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