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蕩けるようなキスをして
第24章 誰のことも
「何、さっきから。言いたい事があるなら言えばいーじゃん。らしくない」
けしかけてみる。
本当は、ほんとに言いたい事は訊きたくない気もするけれど。
でも。
行きたい。
この手を離したくない。
だから、訊いてしまいたい。
面倒な悩みなんか全部解決してしまいたい。
一度行く気になってしまったこの心を封じる方法なんて。
絡み合わせた手の心地良さを忘れる事なんか。
切なさに押し潰されそうなこんな想い、彼女は知らないだろうけど-。
陸の胸中を知ってか知らずが、催促された華夜子が遂に、口を開(ひら)く。
「…陸は、誰の事も好きにならないって。陸は、誰も好きになれないって」
華夜子は左隣りの長身な彼を見据えた。
「来る者拒まずで、誘われれば…誰とでもやるって」
けしかけてみる。
本当は、ほんとに言いたい事は訊きたくない気もするけれど。
でも。
行きたい。
この手を離したくない。
だから、訊いてしまいたい。
面倒な悩みなんか全部解決してしまいたい。
一度行く気になってしまったこの心を封じる方法なんて。
絡み合わせた手の心地良さを忘れる事なんか。
切なさに押し潰されそうなこんな想い、彼女は知らないだろうけど-。
陸の胸中を知ってか知らずが、催促された華夜子が遂に、口を開(ひら)く。
「…陸は、誰の事も好きにならないって。陸は、誰も好きになれないって」
華夜子は左隣りの長身な彼を見据えた。
「来る者拒まずで、誘われれば…誰とでもやるって」

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