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蕩けるようなキスをして
第20章 指輪の跡
今、なんて?
「彼氏がいるから行けないって、言ってくれればそれで済むのに」
陸は一笑した。
一言、言ってくれれば。
こんなに馴れ馴れしくなんて。
こんなに何度もしつこくなんて。
電話番号もメルアドも必要なかった。
言ってくれないから。
もしかしたら、なんて。
もしかしたら、自分にもチャンスがあるかもしれない-なんて。
「いないよ、そんなひと…?」
何故そんな事を彼は言うのだろう。
そんなの、ただの一度だって言ってない。
ましてや、今年はもうあなたはいない。
「彼氏がいるから行けないって、言ってくれればそれで済むのに」
陸は一笑した。
一言、言ってくれれば。
こんなに馴れ馴れしくなんて。
こんなに何度もしつこくなんて。
電話番号もメルアドも必要なかった。
言ってくれないから。
もしかしたら、なんて。
もしかしたら、自分にもチャンスがあるかもしれない-なんて。
「いないよ、そんなひと…?」
何故そんな事を彼は言うのだろう。
そんなの、ただの一度だって言ってない。
ましてや、今年はもうあなたはいない。

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