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蕩けるようなキスをして
第17章 想う
あなたを偲ぶ方法は、たったのひとつ。
あなたにもらった、指輪。
これを左手薬指に、あなたを想う。
想ったまま、眠りにつく。
毎晩の、儀式。
これぐらいしか、私には。
私が大人になるまで待っててくれた。
蕩けるようなキスをしてくれた。
それだけで私は幸せだった。
そして、やっと、一つになれると思っていたのに。
なった途端、その幸せは、たったの一日で脆くも崩れ落ち。
元通りになんか、絶対ならないくらいに-滅茶苦茶に。
神様なんか。
神様なんて。
絶対にいない。
あなたにもらった、指輪。
これを左手薬指に、あなたを想う。
想ったまま、眠りにつく。
毎晩の、儀式。
これぐらいしか、私には。
私が大人になるまで待っててくれた。
蕩けるようなキスをしてくれた。
それだけで私は幸せだった。
そして、やっと、一つになれると思っていたのに。
なった途端、その幸せは、たったの一日で脆くも崩れ落ち。
元通りになんか、絶対ならないくらいに-滅茶苦茶に。
神様なんか。
神様なんて。
絶対にいない。

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