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蕩けるようなキスをして
第73章 RtoK
陸の強張りに気付き。
華夜子の眉が顰(ひそ)められた。
「気なんかちっとも遣ってない。嘘偽りない、今の私の気持ちだよ」
彼女はそう言ったが-陸は手離しで嬉しがる事はなかった。
『結婚』しようとしてたくらいで。
実際に名前を書いたぐらいで。
もしも病気になりさえしなければ、今だってきっと一緒にいたはずで。
そんな彼と自分はやっぱり、大きな差があり過ぎていて。
比べるまでもなくって。
知ってて、なんでまたこんな事を。
指輪をようやく贈る事が出来て。
こんなにも喜んでもらえて。
こんなにも嬉しい時に。
なんでわざわざ-でも、だからこそ、訊きたいのかもしれなかった。
同じように嬉しかった-本心から言ってくれてる。
華夜子の眉が顰(ひそ)められた。
「気なんかちっとも遣ってない。嘘偽りない、今の私の気持ちだよ」
彼女はそう言ったが-陸は手離しで嬉しがる事はなかった。
『結婚』しようとしてたくらいで。
実際に名前を書いたぐらいで。
もしも病気になりさえしなければ、今だってきっと一緒にいたはずで。
そんな彼と自分はやっぱり、大きな差があり過ぎていて。
比べるまでもなくって。
知ってて、なんでまたこんな事を。
指輪をようやく贈る事が出来て。
こんなにも喜んでもらえて。
こんなにも嬉しい時に。
なんでわざわざ-でも、だからこそ、訊きたいのかもしれなかった。
同じように嬉しかった-本心から言ってくれてる。

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