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蕩けるようなキスをして
第72章 最愛
「俺は高階先生のように、年上の大人じゃない。それどころか、華夜のひとつ年下で」
語る陸を、華夜子は食い入るように見詰める。
「比べるのもおこがましい。頭の良さは、先生の足元にも及ばない」
陸の手が華夜子の頬に触れた。
「ちょっとした事ですぐに妬くし。先生のように、いつも冷静沈着でなんかいれない」
指先がゆっくりと頬を伝う。
「先生のように優しくなんて出来ない。華夜を前にすればいつだって興奮して、どこでだって無理矢理にでも抱き締めたくなるし、奪うようにキスをしたくなる」
陸は真摯な眼差しを華夜子に向けた。
「華夜は出来るんだよ。こんなに美人で。こんなに聡明で。こんなに料理が上手で。高階先生みたいに完璧な男を選ぶ事。先生みたいな男に選ばれる事。なのにさあ-」
そこで一旦言を区切り。
一呼吸置いた後(のち)、陸は弾けるように笑った。
「なんで先生の次は俺なんだよ」
華夜子は目を見開き、息を呑む。
語る陸を、華夜子は食い入るように見詰める。
「比べるのもおこがましい。頭の良さは、先生の足元にも及ばない」
陸の手が華夜子の頬に触れた。
「ちょっとした事ですぐに妬くし。先生のように、いつも冷静沈着でなんかいれない」
指先がゆっくりと頬を伝う。
「先生のように優しくなんて出来ない。華夜を前にすればいつだって興奮して、どこでだって無理矢理にでも抱き締めたくなるし、奪うようにキスをしたくなる」
陸は真摯な眼差しを華夜子に向けた。
「華夜は出来るんだよ。こんなに美人で。こんなに聡明で。こんなに料理が上手で。高階先生みたいに完璧な男を選ぶ事。先生みたいな男に選ばれる事。なのにさあ-」
そこで一旦言を区切り。
一呼吸置いた後(のち)、陸は弾けるように笑った。
「なんで先生の次は俺なんだよ」
華夜子は目を見開き、息を呑む。

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