この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第69章 求める夜
「滅茶苦茶、優しくしてやるつもりだったに決まってる。でもお前が、先生がどーとか言い出すから。…話したい事があったのは分かった。でも何も今、このタイミングじゃなくてもいいだろって。こうなる前に、今日いくらでも訊く機会なんかあったと思うし。百歩譲って言い出せなかったって言うのなら、せめて終わった後とかさ。…そう思ったら、ちょっと乱暴にしてしまっていたかもしれない」
陸のやるせない呟きに、華夜子は謝るしかない。
「…ごめん、なさい」
「…俺の方こそ、華夜に嫌な思いさせた。ごめん」
華夜子の腕が伸び、陸もまた、彼女の身体を包むように抱き締める。
暫し抱き合う中。
華夜子が呟いた。
「…言い訳にしか聞こえないだろうけど。私、本当に、陸の事しか考えていなかったの」
「…」
「陸の事を考えていたら、先生の事を思い出してしまった。何故って、優しいから。今日の陸も、凄く優しくかったから。だから、思ってしまったの。実は無理をさせていたんじゃないかって。…私の話、本当はとっても我慢して、いいよって言ったんじゃないのかなって。優しいから、そう言ってくれたんじゃないかって。そう思ったら、陸に直接聞かない訳にはいかなかった-」
陸のやるせない呟きに、華夜子は謝るしかない。
「…ごめん、なさい」
「…俺の方こそ、華夜に嫌な思いさせた。ごめん」
華夜子の腕が伸び、陸もまた、彼女の身体を包むように抱き締める。
暫し抱き合う中。
華夜子が呟いた。
「…言い訳にしか聞こえないだろうけど。私、本当に、陸の事しか考えていなかったの」
「…」
「陸の事を考えていたら、先生の事を思い出してしまった。何故って、優しいから。今日の陸も、凄く優しくかったから。だから、思ってしまったの。実は無理をさせていたんじゃないかって。…私の話、本当はとっても我慢して、いいよって言ったんじゃないのかなって。優しいから、そう言ってくれたんじゃないかって。そう思ったら、陸に直接聞かない訳にはいかなかった-」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


