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蕩けるようなキスをして
第69章 求める夜
でも。
ふと。
頭の片隅に、引っ掛かる。
陸-不安に苛まれ、華夜子は彼を見た。
「華夜?」
微笑んだままで、陸は彼女の次の言葉を待っている。
「陸…我慢してる?」
「我慢?」
「先生の事-」
-本当は、凄く我慢してくれている?
分かったから。
もういいから。
鵜呑みにして、今日もろくにこの話題には触れてこなかったけれど。
でも。
そんなにあっさりと。
そんなに簡単に。
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