この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第62章 理由
「もうそんな謝るなよ。俺も悪かったんだから。俺はなんとも思ってないんだし。…だから、もういいだろ?」
陸は念には念を入れ、泣かないよう、先に釘を刺しておく。
「…うん」
華夜子は小さく頷く。
愛しさ溢れ、陸は彼女を抱いた。
「今度のデートでさ。昨日行けなかった店にご飯食べに行こうよ」
「…ほんと?」
陸の提案に、沈んでいた華夜子の気分が上向きになる。
「こんな事嘘吐いてどーすんだよ。絶対行くに決まってんだろ」
「うん…」
どうにか元気が出てくれたらしい華夜子に、陸は胸を撫で下ろした。
そして、華夜子に再度前を向かせ、風邪を引かないように、濡れた髪を乾かしにかかる。
会話はなく、ドライヤーの音だけしかしない部屋。
でもその沈黙は、苦痛などではなかった。
陸は念には念を入れ、泣かないよう、先に釘を刺しておく。
「…うん」
華夜子は小さく頷く。
愛しさ溢れ、陸は彼女を抱いた。
「今度のデートでさ。昨日行けなかった店にご飯食べに行こうよ」
「…ほんと?」
陸の提案に、沈んでいた華夜子の気分が上向きになる。
「こんな事嘘吐いてどーすんだよ。絶対行くに決まってんだろ」
「うん…」
どうにか元気が出てくれたらしい華夜子に、陸は胸を撫で下ろした。
そして、華夜子に再度前を向かせ、風邪を引かないように、濡れた髪を乾かしにかかる。
会話はなく、ドライヤーの音だけしかしない部屋。
でもその沈黙は、苦痛などではなかった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


