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蕩けるようなキスをして
第62章 理由
「ダメ元で、先生のご両親に電話してみたの。携帯の番号だけは何かあった時の為に、以前聞いていたから。もう番号が変わってるかもしれない。そもそも、出てもらえないかもしれない。殆ど期待なんかしないで、電話してみた。…そしたら、出てくれて。凄くびっくりしてたけど、元気?なんて声まで掛けてもらえて。優しくされて私、そこで一気に涙腺が緩んでしまった-」
その時を思い出し、華夜子の目の奥が熱くなる。
「泣きながらお願いしたの。一度でいいから、先生のお墓に行きたいって。先生に逢って、話がしたい。そして、指輪をお墓に入れさせて欲しいって」
陸の右手が、慰めるように、華夜子の頭を撫でる。
「好きなひとが出来たって。先生と同じくらい、私を大事にしてくれるひとが出来たって。そのひとから私、指輪を貰いたい。だから、先生から貰ったものを、お墓に入れたい。先生に持ってて欲しいって。私、先生のお母さんに全部喋ったの。…そしたら、いいよって」
華夜子を撫でる陸の手が止まる。
「好きなひとが出来た事、ほんとに喜んでくれて。幸せになれるねって、言ってくれて。お墓にも是非、来て欲しいって。…だから私、昨日初めて先生に逢いに行って来た。指輪を預けて来れたの、陸-」
その時を思い出し、華夜子の目の奥が熱くなる。
「泣きながらお願いしたの。一度でいいから、先生のお墓に行きたいって。先生に逢って、話がしたい。そして、指輪をお墓に入れさせて欲しいって」
陸の右手が、慰めるように、華夜子の頭を撫でる。
「好きなひとが出来たって。先生と同じくらい、私を大事にしてくれるひとが出来たって。そのひとから私、指輪を貰いたい。だから、先生から貰ったものを、お墓に入れたい。先生に持ってて欲しいって。私、先生のお母さんに全部喋ったの。…そしたら、いいよって」
華夜子を撫でる陸の手が止まる。
「好きなひとが出来た事、ほんとに喜んでくれて。幸せになれるねって、言ってくれて。お墓にも是非、来て欲しいって。…だから私、昨日初めて先生に逢いに行って来た。指輪を預けて来れたの、陸-」

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