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蕩けるようなキスをして
第61章 恋と憧れ
私の揺るぎない言葉に、留以は驚きを隠せないようだった。
何かを言い掛けていた唇は、何も言を発する事が出来ずにいた。
夢中になってひとりで喋っていた先生は、ようやく我に返った。
「あ、え、もうこんな時間!?ごめんね、長い間引き留めてしまった」
腕時計を確認し、かなり焦って私を窺ってきた。
一日の最後の講義時間。
見事、高階先生に捉まってしまった私を気の毒そうに-或いは苦笑いし。
残って談笑していた学生達も、私達を横目にひとり、ふたりと、いつしか帰ってしまい。
すっかり日が落ちた大教室には、もう私達ふたりしかいなかった。
「友達が待ってるんだったよね、ほんとごめん」
心の底から申し訳なさそうなのが、高階先生の表情によく表れていた。
「友達が怒っていたら、実際そうだし、僕のせいだって言ってもらって構わないから。だから、喧嘩だけはしないで」
心配そうに先生が、私に喋ってきた。
何かを言い掛けていた唇は、何も言を発する事が出来ずにいた。
夢中になってひとりで喋っていた先生は、ようやく我に返った。
「あ、え、もうこんな時間!?ごめんね、長い間引き留めてしまった」
腕時計を確認し、かなり焦って私を窺ってきた。
一日の最後の講義時間。
見事、高階先生に捉まってしまった私を気の毒そうに-或いは苦笑いし。
残って談笑していた学生達も、私達を横目にひとり、ふたりと、いつしか帰ってしまい。
すっかり日が落ちた大教室には、もう私達ふたりしかいなかった。
「友達が待ってるんだったよね、ほんとごめん」
心の底から申し訳なさそうなのが、高階先生の表情によく表れていた。
「友達が怒っていたら、実際そうだし、僕のせいだって言ってもらって構わないから。だから、喧嘩だけはしないで」
心配そうに先生が、私に喋ってきた。

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