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蕩けるようなキスをして
第61章 恋と憧れ
ああ、私。
大学に入学して、二カ月。
初めて会話を交わしたその日。
私、もしかして…?
初めて自分の内に秘めた想いに気が付いた-。


「単なる憧れでしょ」
並んで座った食堂の席。
大学に入ってから仲良くなった留以に、即答された。
「…そう、かな」
大勢の学生で混雑する昼食時。
私の自信なさげな声音は、あっと言う間に掻き消された。
「そうだよ。でなけりゃ、高階先生なんて有り得ないよ…あ、ごめん。けなしてる訳じゃないよ?」
留以が慌ててフォローする。
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